2006年その他のドラマ感想

題名 放送局 分類 放送時期 あらすじ 感想
古畑任三郎ファイナル〜今甦る死 CX スペシャルドラマ 2006年1月 東京都のはずれにある鬼切村。村の名家でパン工場を経営する堀部家の当主伍平が熊に襲われなくなる。伍平の甥のパン工場の副社長大吉は経営難に陥っているパン工場の経営を継承することを専務で弟の音弥に宣言する。そして堀部家所有の裏山を大手レジャーランドに売却して資金にすることを話す、反対する音弥。しかし大吉は聞かない。音弥のもとに鬼切村郷土資料館館長・天馬恭介がやってくる。天馬はかっては小学校教師であり、音弥も彼の教え子だった。二人は貴重な歴史的埋蔵物が埋まっている可能性のある裏山を守ることを話す。そしてある夜。大吉は不思議な死に方をする・・・。そして古畑がやってくる・・・。
うーん最後にタイトルの意味がわかった。全編が金田一のオマージュ・・。コントのような吉田日出子の手まり歌・・。村民のたたりへの恐れ・・。本陣殺人事件のようなトリック・・。映画で金田一を演じた石坂浩二がゲスト。文句なく面白い・・。そして衝撃のラスト・・。
古畑任三郎ファイナル〜ラストダンス CX スペシャルドラマ 2006年1月 脚本家加賀美京子の刑事ドラマ「ブルガリ三四郎」の打ち上げパーティに、ゲストとして参加している古畑。古畑はドラマのアドバイザーをしていた・・。加賀美京子は双子の大野かえでともみじの二人の合作だった。実際にパソコンの前でストーリーを作る地味なもみじ。プロモーションを担当する派手なかえで。古畑の前に現れたのはかえでで。打ち上げ会場から出て、クラブに古畑を誘う・・。そして次の日事件は起こる・・。
松島奈々子と田村さんのやり取り・・。ちょっと外国映画のようには行きませんが・・。何か狙ったような・・。ここでもトリックの面白さだが・・。やっぱり松島奈々子でよかったのか・・。うーんもう少しよさが出せたような・・。少し不満の残る作品・・。ラストでは踊ってほしい・・。設定上無理なのだが・・。
翼の折れた天使たち〜セレブ CX スペシャルドラマ 2006年2月、3月 奈々子は普段は運送会社に勤めるさえないOLだが、週に一度は高級ブランドショップで買い物をし、セレブ気分を味わうのだった。OLの給料だけではとても手に入れられないブランド物を奈々子は集めいていた・・。そんな奈々子は実は体を打ってお金を得ていたのだ。貧しい家庭に育った奈々子は金持ちにあこがれていた。ある日奈々子は豪邸に住む少女メグミと出会う。メグミは綺麗な服装に似合わない汚れたウサギのぬいぐるみを大事そうに持っていた・・・。
45分の単発ドラマ、どうも同じ作者によるシリーズ物らしい。上戸彩ちゃんはやはりうまい。山本未来が綺麗なお母さん役・・。なるほど・・。お泊りの相手は野村宏伸だけにしたほうがよかったのでは・??お話はいいんだけどちょっとベタ??
翼の折れた天使たち〜ライブチャット CX スペシャルドラマ 2006年2月、3月 優奈は自分のパソコンで人と見知らぬ人と話をするライブチャットというアルバイトをしていた。優奈はある事件のせいで引きこもりになってしまい、外で仕事はせず、収入はこれに頼っていた。ライブチャットの相手は冷やかしや、いやらしいことを要求する場合も多く、拒否すれば収入はその分少なくなる。今日もいやらしいことを要求するおやじが相手だった、我慢できずにすぐに拒否してしまう優奈。落ち込んでいる優奈にちょっと違うタイプの人がチャットの相手でログインしていた。自分を優しく慰めてくれるチャットの相手のタローを優奈は心待ちにするようになった。そしてタローに引きこもっていることを相談すると、勇気を出して外出してごらん。といわれる。・・・ 今回の話は、今の話っぽい。堀北真希ちゃんは上手。引きこもりの人がこういうバイトをするのがリアルなのかはよく知らないのでどうなのかなー?引きこもりの人が姿をさらすのかなーと思うのですが、ここらは何ともいえませんが???
翼の折れた天使たち〜アクトレス CX スペシャルドラマ 2006年2月、3月 親の反対を押し切って女優になるため上京してきた奈央だったが、一向にチャンスに恵まれず、だまされてお金を騙し取られ、キャバクラ勤めのバイトをしながら生活しているが、一向に借金は返せずに、女優になれるからとAVに出演してしまう。そんな奈央は美容師の卵の陸と付き合っている。
ある日警察から連絡が入り、奈央の祖父を預かっているという、驚いて迎えに行くと、祖父は奈央を自分の連れ合いと間違えているらしい。どうもボケているよう。・・・・・
谷啓さんがおじいちゃん。さすがに上手。前の2作とは違って、普通のドラマっぽい。話としてはよくある話しだが、ちょっとボケた?おじいちゃんが絡むのが新しいかな。何かおじいちゃんは孫とわかっているような感じもするのだが、おじいちゃんの事件もわかってやっているような節があって・・。でもただの振りかな??
いずれにしてもここまでのシリーズの中ではいい感じかな。
翼の折れた天使たち〜スロット CX スペシャルドラマ 2006年2月、3月 パチスロで生計を立てている涼子は男を見る目がなく、いつも利用され捨てられてばかり、今もホストの健二と同棲しているが部屋にまで別の女を入れられてしまっているのに別れることが出来ない。朝涼子が目覚めたとき健二はいず、代わりに見知らぬ子供が部屋にいた。そして健二の置手紙があり1週間預かってほしいという。驚く涼子。子供に話を聞こうとするが、健太という名前しか話さない。・・・・・
上野樹里ちゃんはうまいな。大人びた役をうまく演じている。子役はとても上手。持っていかれてしまいます。阿部サダヲ、居酒屋のマスターはぴったり。もっとも最後のあたりは濱田マリとともに、感情過多か?コント風になるのは避けたかったな。いい話なのに。
まあ結局今風の味付けはしてあるがよくある話・・。個人的にはこの第4話が一番出来がいいかな。
ナニワ金融道6 CX スペシャルドラマ 2006年4月(再放送) 「帝国金融に灰原達之(中居正広)が入って5年が経った。すっかり中堅の域に入った灰原だが、自分の目指す金融屋の道がまだ見出せずにいた。 ある日、街で客を追いかけていた灰原は、市村朱美(池脇千鶴)という女性にストーカーと間違えられる。その数日後、誤って灰原を逮捕した刑事の浴田(段田安則)が灰原に接触してきた。海外製の超高性能洗濯機が安く手に入るルートがあるというのだが、どうやらマルチ商法らしい。
商品説明会に潜入した灰原は、そこで古井富士子(室井滋)に出会う。灰原を勧誘しようとする古井に、一時は気持ちが揺らいだ灰原だが、古井の強引な勧誘にも入会を拒んだ灰原だが、そこに灰原をストーカーと間違えた朱美が現れる。明美を口実にしてその場を逃れた灰原は逆に明美に宝石の販売場へ連れて行かれる。朱美はアクセサリーのデザイナーの卵だというが、実は恋愛商法で複数の男性をダマしていた。
面白いですね。以前は一部しかみていなかったので今回じっくり見ました。この役は中居くんには合ってますね。パチンコ依存症の主婦に高岡早紀が出ている。薄幸が似合っている。池脇千鶴さんは関西弁が合ってます。ジョゼを思い出す。
CBC
テレビ開局50周年記念アーカイブスペシャル・「幽婚」
CBC スペシャルドラマ 2006年8月(再放送)(本放送1998年9月5日) 孝行(役所広司)は、霊柩車専門の運送会社の運転手。孝行は若いころはやんちゃで背中に刺青がある。しかし今はまじめに仕事についている。
ある日、修(森宮隆)という男が急死した婚約者・佐和(寺島しのぶ)の遺体を、郷里の四国・黒髪村まで移送するよう依頼する。だが、修は途中のサービスエリアで姿を消す。
孝行は仕方なく死体と一緒に四国まで車を走らせる。孝行はいつしかほっておかれた佐和に同情する気持ちが湧いてくる。
孝行は苦労して四国の山奥のかずら橋の向こうにある黒髪村までたどり着く。村の人たちに棺を渡して帰ろうと代金を請求すると、村人たちから引き止められる。孝行に頼み事があるという・・・。
黒髪村では若い女性が結婚の契を結んだまま死んだ時、生前の婚約者との祝言を挙げてから葬送する「幽婚」のしきたりがあり、佐和の婚約者の修が本当はその役だったが、逃げてしまったので、かわりに形だけなので新郎役をやってくれないかと頼まれる。
孝行は尻込みするが成り行きで新郎役にされてしまう、あまけに死体の佐和と同じ部屋で一晩過ごすように言われる。
部屋に死体の佐和と二人きりの孝行。孝行はさすがに気持ち悪く、逃げ出してしまう、しかし村の境のかずら橋までたどり着けない。ふと見ると村祭りか?民家で浄瑠璃が演じられている。幻想的な雰囲気に見とれているうちに村人たちがやってきて村まで連れ戻される。
覚悟を決めて、出された酒を飲んでしまう孝行。いつしか深い眠りに・・。
目が醒めると外は明るい。ふと布団を見ると死体が消えている・・。孝行は外に出るとそこには死んだはずの佐和がいた。しかし孝行は佐和に不思議な懐かしさを覚え話し掛ける。佐和は孝行が昔あこがれていた先生と似ていることを当ててしまう。佐和に惹かれる孝行は佐和に導かれるまま滝壷にきてしまう。佐和は着物を脱ぎ滝壷に入る。そして滝壷に消えてしまう。孝行は驚き滝壷に入る。するといきなり佐和が現れる。孝行は佐和を抱きしめる。
山中を歩く二人。孝行はここで畑を耕して佐和と暮らしたいという。佐和は微笑し、明るくなってきたのでもう行かなくてはいけないといい、霧の中に消えていく・・。
孝行は気がつくと元の部屋に戻っている。佐和は寝かされたまま。孝行は佐和がいとおしくなり、キスをし、添い寝する。孝行は深い眠りに落ちる。
目覚めるとすでに陽は高い。寝床は空で佐和はいない。外に出ると佐和の葬式が始まっていた。代金を渡されもう帰るように言われた孝行は村の警官にかずら橋まで送ってもらう。警官は思い出したように話す。前同じように「幽婚」の体験をした村の男がいたことを話す。孝行はその男がその後どうなったかと聞くと、警官は死んだ花嫁と一晩過ごした後姿を消していた。捜すと滝壷で溺れて死んでいたという・・・。
孝行は帰り道、同じルートを走る。死者の霊を連れて帰らないために行きと帰りでは別の道を走る霊柩車の原則を無視して・・・、まるで佐和の霊を連れて帰るかのように。
しばらくして孝行は見合いをし、かつては素行の悪かった相手のことを知った母の反対にもかかわらず話を決めてしまう。そして孝行の花嫁は、佐和に似ていたのだった・・・。
もう一度見たいと思っていた待望の作品。数々の賞に輝いていたとは知らなかった。寺島しのぶが若々しい。実際に動く場面は少ないが(死体なので)幻想的な場面では体当たりの演技で情熱がほとばしるような感じ。いい。
でもこの作品は役者の演技力よりもやっぱり不思議な設定と幻想的な山場。これを見るべき。役所広司に名古屋弁をしゃべらせるのは微妙。でもだんだん気にならなくなるが・・。

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