うたの旅人 寺尾聰「ルビーの指輪」

 
今では若い人にはもうわからないだろう、寺尾聰さんはあの民芸の俳優、宇野重吉さんの息子さんで、60年代はGSグループ。「ザ・サベージ」のメンバーだった。後に俳優として石原プロに所属し、TVドラマ「西部警察」などに出演する。

TBSの音楽番組「ザ・ベストテン」では12週連続で1位となり、番組内で記念シートが作られた。

このころから音楽活動に専念したい意欲が強くなり石原プロを離れる。ただその後再び黒澤明監督に重宝され、巨匠の晩年の名作に出演する。その後は、映画、TVドラマと活躍している。最近は渋さを増した演技で評価されている。音楽活動は俳優活動の合間を見ての活動となったよう。

「ルビーの指輪」(松本隆:作詞)
発売当時の寺尾さんの所属会社東芝の若きディレクターたちと共同して作り上げた作品。ポップなAORであり、GS時代のイメージを残している。名作。そして同時にリリースされているアルバム「リフレクションズ」の収録曲「シャドーシティ」「出航(さすらい)」もヒットする。

個人的には寺尾さん、決して歌唱力は抜群ではないのですが、軽く歌う独特な味。何となく父親譲りの飄々とした感じを楽曲でも表わしているような気がする。

朝日新聞の記事を参考にしました。

画像は2006年にかつてのアルバム「リフレクションズ」を全曲セルフカバー(再録音)しリリースした「リ・クール・リフレクションズ」

 

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