個人的なモーツァルトコレクション

最近聞き返したもののみ掲載しております

曲名 ジャケット 演奏者 感想
交響曲第38番「プラハ ブルーノ・ワルター指揮
コロムビア交響楽団
旧盤(モノラル)に比べればテンポの変化は少なく、格調の高さ、深さを感じる。カップリングの「リンツ」もよい演奏。
交響曲第40番 ブルーノ・ワルター指揮
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
1952年ウィーン、ムジークフェラインザールでのライブ録音。ORF(オーストリア放送協会)放送用ライブ録音テープより。

52年なのでもちろんモノラル。
第2次世界大戦中ワルターはユダヤ人のためナチスの迫害を受けアメリカに移住していましたが、大戦後の1947年からたびたびヨーロッパに戻り演奏活動をしていました。

この録音はそのときもものだそうです。その後ワルターは57年まで演奏活動をしましたが。その後演奏活動から引退し、アメリカ、カリフォルニア州ビバリーヒルズで引退生活を送っていました。

しかしCBSの誘いで、ロスアンゼルスで彼専用のオーケストラ、コロムビア交響楽団を使用しステレオによるレコード録音を行いました。
コロムビア交響楽団によるステレオ録音のCDはこのときのものです。

懐かしいウイーンフィルとのコンビでの若々しい演奏。残念ながら録音がよくありません。
前半は録音の悪さもあり何か調子に乗っていないような演奏。しかし第4楽章は激しく厳しいsf。録音がよければ・・と思います。
交響曲第40番 カール・シューリヒト指揮
パリオペラ座管弦楽団
昔のLP盤は実はコンサートホールソサエティに入っていたときのもの。ここの通販は会員制で必ず月1枚購入というものでしたが、意外にシューリヒトが多くて、当時はあまり知らなかったのです。

シューリヒトは晩年に人気が出た指揮者で、このCDもパリオペラ座管弦楽団という一流とは言いづらいオケなのです。あいにく録音も鮮明さをやや欠いてはいます。テンポが速く、あっけなく行き過ぎますが独特の味があります。
交響曲第40番 ベンジャミン・ブリテン指揮イギリス室内管弦楽団 なかなかいいじゃないか、オーソドックスな演奏なんだけど、つぼを心得ているというか、妥当な流れ。すっきり、あっさりと流れていくような感じなんだけど気持ちがいい。
シューリヒトっぽいがもっと濃い、というか味が違うな。
しかしワルターほどロマンティックではない。
パセティックな感じはそれほどではないが、でも何か感じる・・。
繰り返しはすべて実行しているのだが決してもたれる感じはない。

昔、LPで購入し、再びCDで聞きました。
まあリファレンスはワルターだと思うけど、もちろんこのブリテン版も捨てがたい。
交響曲第41番「ジュピター」 ブルーノ・ワルター指揮
ニューヨークフィルハーモニック
ウィーンフィルとの名盤もあるのですが、個人的にはゆったりしてどこか豊かなモノラルのNYフィル盤がいい感じ。
テンポルバートの多いあえて言えばロマンティックなモーツァルト。
でもこの演奏はとても好きです。
ピアノ協奏曲第24番 ダニエル・バレンボイム(Pと指揮)ベルリンフィル モーツァルトとしては徹頭徹尾暗い曲。その中でも美しいメロディが流れ、暗さの中にも光明が見えるような曲。
個人的にはバレンボイムとしては平凡な出来に聞こえるんだけど。ちょっと地味か?もう少しバレンボイムなら出来るような気がする。とはいえカデンツァとかは濃い。
ピアノ協奏曲第27番 内田光子(P)ジェフリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団 モーツアルトの最後のピアノ協奏曲。天国的ともいえるどこか達観したような透明な曲。
ペライアと内田光子の聞き比べ。個人的には内田光子が好みなのです。
第1楽章はいい感じ。第2と第3楽章はいまいちかな。まあそれでもペライアよりはいいかな。特に第1楽章やっぱり感じていると思います。
全体がそういう流れであればと思います。
ピアノソナタ全集
オリジナル&リマスター盤
リリー・クラウス
久々に聞きます。やっぱりクラウスのモーツアルトはいい。ただどうもCD化されて音が硬いような気がする。もともとタッチはそんなに美しくはないのですが、クラウスのタッチは意思的な音というのか訴えかける力が強いのです.
それがCDでは逆に硬い音になってしまう。まあおそらくリミックスがうまく行っていないのでは.
彼女のよさを出していないような気がする。でも第3楽章のトルコ行進曲はすごい。ここではタッチの荒さは気にならない。
 
その後、新星堂さん企画のリマスター?盤を購入。音がより鮮明になったと思います。
もともとの録音はモノラルで、アンドレシャルラン独自のダミーヘッドマイクによる録音。
モノラルとしては比較的音はよいのですがステレオでないので音の広がりは不足しており、リマスターでももともとの音は変わるわけではないので、かなりもやもや感は減っていますがモノラルゆえの硬さは残っております。これはいたし方のないところです。
ピアノソナタ全集 エリック・ハイドシェック (モーツアルトピアノソナタ第11番「トルコ行進曲付」についての感想です。)
第1楽章からちょっと速めのテンポ、悪くないけどちょっとラフかな。気持ちにもうひとつ入ってこない。トルコ行進曲はテンポが早い。ここまで早くなくても・・。彼としては出来はもう一つじゃないか。やっぱリベートヴェンの3大ソナタ集。特に「テンペスト」と比べるとちょっと物足りない。

モーツアルトとしてはなんとなくタッチが粒立ってない。1音が硬いというのか。もちろんショパンじゃないからレガートで弾いてはいけないのだが・・。それにしても特に早いパッセージがラフに聞こえてしまう。まあ贅沢な不満なのだが・・。

inserted by FC2 system