日本のフォークシンガー達

友部正人

おそらくは、日本のフォーク史上で詩のラディカルさと言うことでは追従を許さない。

幸いにして、しっかりした事務所と夫人のサポートにより、

現在まで継続的にアルバムを出し続け

ライブ活動も行っている。

やや丸くなったとはいえ今でも友部の濃い歌を聴けるというのは幸せなことです。 

 

 

 にんじん

1.ふーさん
2.ストライキ
3.乾杯
4.一本道
5.にんじん
6.トーキング自動車レースブルース
7.長崎慕情
8.西の空に陽が落ちて
9.夢のカリフォルニア
10.君が欲しい

1973年発売。。あの名曲「一本道」収録。いわゆるトーキングブルースの完成された形と思われる「乾杯」、「トーキング自動車レースブルース」を収録。素朴さ、荒削り、ラディカルそして未完成な・・でも友部らしい。

また見つけたよ

1.反復
2.公園のD51
3.なんてすっぱい雨だ
4.あれは忘れもの
5.早いぞ早いぞ
6.空が落ちてくる
7.道案内
8.密漁の夜
9.夕暮れ

リアルタイムで聞いてもっとも強烈な印象を受けたのが友部正人。1973年発売。初期のはき捨て、苦渋を帯びた歌詞。初期の強い特徴が出ている。この後は少し素朴な感じが出てきて微妙なのだが、わかりやすくはなっているのだけど。

 

1972年春一番~友部正人

72年の大阪天王寺公園で行われた春一番コンサートのほぼ完全収録版CDを聞く。

その中の「友部正人」を聞く友部の当時の代表曲ばかり。歌唱ははき捨てっぽく。少々ラフ。当時の友部らしさを伝える。まあ基本的に現在でも変化は少なめだが、でも現在の歌い方は少し丸くなっている。

 1.追伸

 2.君がほしい

 3.乾杯

これは昔のシングル版収録のヴァージョンだったのか。内容はラディカルであり。友部らしい。連合赤軍浅間山荘の事件を語っている。

当時はいわゆる70年安保(改定騒動)で学生運動は盛んだった。当時の学生のやる場のない気持ちをいわゆる三派全学連が掬い取っている(ように錯覚したのかも)。そして共産同(ブント)から赤軍派が誕生する。

赤軍派はもはや学生運動の意気から脱してしまうのだが。そして結果的に反社会的な方向へ走ってしまう。

 4・もう春だね

 5.一本道

紛れもなく友部の代表作。徐々に象徴的になっていく詩の特徴が現れている。そしてブルースハープとの絡み。

 6.まちは裸ですわりこんでいる

バックのフラットマンドリンは高田渡。ヴァイオリンは武川雅寛。

日本のフォーク大全集

 

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