2008年度TVドラマベスト10

連続ドラマ

順位

題名

放送局

放送日

あらすじ

感想

ちりとてちん

NHK

2007年10月〜2008年3月

和田喜代美は少女時代、同姓同名の和田清海と同級生になり、清海に対して激しいコンプレックスを感じ、元々のマイナス志向の性格が増幅される。
喜代美はもう一人の同級生の友達、焼きさば食堂の娘、順子に直言され、実家を出て清海を追って清海のいる大阪へ。しかし喜代美は些細な事で清海と仲たがいし、大阪の町をさまようことに・・・。するとある路地で、おじいちゃんの好きだったラジオから流れる落語と同じ声を聞き、思わずその声のするほう、落語家、徒然亭草若の家に迷い込む・・・。

快作、ベスト1、とにかくこれほど納得行く流れのドラマも珍しい。ラストにはいいろいろ意見もあるみたいだったけど、これでいのじゃないかな。

ゴンゾウ 伝説の刑事

EX

2008年7月〜9月

警視庁井の頭署。備品係の黒木(内野聖陽)は、能力や経験はあるのに仕事をしない警官=ゴンゾウだ。かつては捜査一課のエースとして活躍していたが、ある事件をきっかけに今は所轄の備品係に。
(以上公式ホームページより)
快作、ミステリー、アクション、いずれもすばらしい。少し地味だがこういうものがいい。

トップセールス

NHK

2008年4月から5月

(全8回)

まだ企業が男性中心社会だったころ…昭和49年。大企業の女性社員から自動車販売会社に転職し、様々な困難を乗り越えてトップセールスへとかけのぼり、外車のセールスに転じてのちに社長にまでなる女性の一代記。
(以上NHK公式ホームページより)
このドラマは変遷する自動車業界の中で活躍するセールスレディを生き生きと描いており秀悦と思います。各回の時代背景とリンクするエピソード、うまく作っていると思います。夏川さんがいいです。それと蟹江敬三さんがいつもながらヒューマンでいい。

あしたの、喜多善男 世界一不運な男の、奇跡の11日間

KTV

 

45歳の仕事も家族も失った中年男の喜多善男は今日から11日後に死のうと思った。するとなぜか彼の周辺には今まで経験したことのない奇妙な人物の登場や、不思議な体験をする。そしてついに彼は別れた妻と出逢い・・・。

地味な小日向さんが意外に濃い演技力。今井雅之さんとの対決シーンは迫力があった。
小西真奈美さんの毒が全身に回りそう・・。

風のガーデン

CX

 

有名医科大の麻酔科准教授、白鳥貞美は自身が末期がんに侵されている事を知る。生命の期限が限られた貞美は、かつて北海道に捨ててきた自分の家庭を顧み娘にそっと会う事を願うようになるが・・。

いいです、とっても。ただ主人公が死んでしまう話なのだから、それをどうこう言ってもしょうがないけど。そして男性本位のつくりなのだけど・・・。(だから一般的にはよくないのかもしれませんが)

フルスイング

NHK

 

プロ野球コーチから教職へと転進した実在の人物をモデルに、フィクションを交えながら生前の彼の教師振りを描くヒューマンドラマ。

高橋さんは設定の年齢からは明らかに若いのだけど。うまく高畠さんの雰囲気を出したんじゃないか。作品のモデルだった高畠さんの教育活動、もっと続けてほしかった。病気がにくいです。

鹿男あをによし

KTV

 

なぜか神の使いである鹿に儀式のために鹿男に選ばれたある教師の・・・と言うか仕方なく動かざるを得ない小心者の教師の活躍を描く??

玉木君と綾瀬さん、この天然な二人のコンビが面白い。
ファンタジーっぽい作り、リアルさに違和感が出てくるはずだけど、それが少ない。
見ていてなぜか気持ちがいい。
やっぱり玉木君はちょっとぬけているキャラがいい

無理な恋愛

CX

 

若いころはバンドを組んでいたが芽が出ず、レコード会社に就職し、プロデュースに辣腕を振るい役員待遇に出世した立木正午、バツイチでもある。
しかし、最近は年齢を感じ、若者達の音楽に違和感を感じる彼が出会ったのはふた周りも年下の女優志望の35歳の女だった・・・。

正午さんの大人の行動がほほえましく。又せつないと思います。このあたりが好きです。
ラストはしょうがないなー。ここだけは不満。

コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命

CX

 

ドクターヘリのある病院のERに配属された若き研修医の活躍を描く。

救命医療のつくりが丁寧でいい。比嘉さんが素敵。柳葉さんははまり役かな。

10

斉藤さん〜SAITOH SAN

NTV

 

なんでも正論を話し、曲がった事を許せず直言するいまどき珍しい若い主婦を描く。

決して道徳教育的な話にしないのがよかった。ただ最後のあたりの斉藤さんの旅立ちは必要なのだろうか?小学生の親としての活躍も見たかったなー。

 

 単発ドラマ

順位

題名

放送局

放送日

あらすじ

感想

お米のなみだ
 NHK仙台放送局開局80周年記念ドラマ

NHK

 

 

宮城県の架空の村を舞台に繰り広げられる米買い付けのドラマ。地域の人が地域の米を少し高めの価格で継続して購入し、農業奨励にあてるという、宮城県旧鳴子町(現大崎市)で実際に行われている、「鳴子の米プロジェクト」を題材にしたのだそうです。

 

地域農業の奨励という重い問題のドラマ化なのですが、商社員の月村みのりの米買い付けへのこだわりが、ドラマが進むに従い自らの過去によるものと言うことが分かりますが、農民達の米作りの姿勢、地域との強いつながりへの思い、あるいは固執?
儲けをあまり考えない米作りへのみのりの疑問は、ドラマの話の中では完全には解決していないような気がします。
まあこの重い問題の解決を、やはり深い掘り下げは出来なかったように思います。
しかし、この地域の取り組みがドラマで紹介されたのは興味深いと思います。
月島みのり役の奥田恵梨華さんの清新で一途な若さ、そして農家のリーダーの矢萩役の黒部進さんのらしい貫禄。いいです

帽子

NHK広島

 

広島県呉市に代々続く帽子屋があった。帽子屋の頑固な老店主には忘れることが出来ない過去があった・・・。

反戦ドラマらしくない、反戦ドラマ。拳さん・・枯れた中にも充実がある・・。絶品。

のだめカンタービレ Special Lesson 

CX

 

連続ドラマのだめカンタービレのヨーロッパ編。野田恵は千秋とともにパリのコンセルバトワールにピアノ留学のため旅立つ・・・。

ヨーロッパ編でいよいよ千秋が表舞台に、あの指揮のリハーサルとかうまく作ってあると思います。

 

プロポーズ大作戦 スペシャル

CX

 

連続ドラマ「プロポーズ大作戦」の続編。
多田との結婚披露宴から飛び出してしまった吉田礼は岩瀬健を追いかけたが、その後結局二人はお互いの気持ちを確認できないままだった。
1年がたちエリとツルの結婚式がハワイで行われることになったが挙式直前にエリが行方不明になり・・・。

二組のカップルの結論を出したわけね、榮倉さんがこのドラマではとても輝くのはなぜだろう。

鯨とメダカ

CX

 

75歳になった今もクルーザー会社の社長を続けている二宮茂、しかしある日の役員総会で取締役の息子に退任を突きつけられてしまう。失意の茂は、いつしか浅草へ、そこで15歳の元気な少女サチコと出会う・・・。(松山善三;原案)

田中邦衛さんと志田未来ちゃん、そして八千草さんと素晴らしい俳優さんたち。ちょっと古い感じもしますが、好みです。快作。

 

その他のドラマの感想はこちら

個別部門 

【主演男優賞】

緒形拳

時計

最後の最後まで現役を通されました。凄い。

【主演女優賞】

宮崎あおい

篤姫

この作品の成功はこの人なくしてはありえない。次点として夏川結衣さん。

【助演男優賞】

小日向文世

SCANDAL

ののほほんとした、しかしちょっと毒のある刑事。
主演男優賞に選んでしまったので、ここでは緒形拳さんを上げませんでしたが、「風のガーデン」の緒形さんの演技も素晴らしい。

【助演女優賞】

小西真奈美

あしたの、喜多善男

妖精のような。いやーなかなか毒のある、ナース〜実業家への転進。こういう女性に引っかかると怖いなー。

【新人男優賞】

加藤虎ノ助

SCANDAL,ちりとてちん

怪優ですね。

【新人女優賞】

吉高由里子

「あしたの、喜多善男」「太陽と海の教室」 今更新人でないといわれるかもしれませんが、あえてあげました。若いのに濃い演技です。

 【脚本賞】

 藤本有紀

 ちりとてちん

 当然でしょう。絶妙な振り、抜群な面白さ。

 【主題歌賞】

 山下達郎

 薔薇のない花屋主題歌「ずっと一緒さ」(作詞・作曲・山下達郎)

 いい曲なんだけどなー。ドラマの内容がいまいちだけにもったいない。

伴奏音楽・・・「あしたの、喜多善男」小曽根真
この劇伴は抜群、さすが名ジャズピアノプレーヤー。

【名台詞賞】

「スポットライトにあたっているだけが主人公じゃない。人にライトをあてるのは素敵な仕事や」

「ちりとてちん」 「ちりとてちん」での順ちゃん(野口順子)の和田喜代美への助言。
順ちゃんの名言は多いですね・・・。順ちゃんが友達にほしい・・・と言うか娘にほしい??

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