2006年クール別ドラマベスト5

テレビドラマデータベースさんへの投稿のセルフコピペでございます。一部加筆しています

2006年10月期ベスト5

1位 「僕の歩く道」(KTV)


よすぎるといわれるかもしれないけど、輝明を支える暖かい家族や周りの人たち・・。
心を動かされたドラマ・・・やっぱりこれは1位として押すのが妥当かな・・。

2位 「のだめカンタービレ」(CX)
本当にクラシック音楽のことをよく考えて作られているドラマ。個人的に見た中では、今までのドラマのようにクラシック音楽が添え物にはなってなく、クラシック音楽演奏の深い意味合いを教えてくれる・・。出演者の方が楽器演奏をよく練習されていて違和感がない・・。まあ演技者として当たり前なのかもしれませんがここらがいいですね。

3位 「Drコトー診療所2006」(CX)
さすがに最初のシリーズのような多彩な事件が起きて・・というわけには行かなかったのか、島の住民たちの治療のエピソードが多くなってしまいました。
そんな話でもコトー先生の人柄の素朴さや良さが常に表に出ていて、これが気持ちよかったです。
蒼井優さんメインの話が1話だけなのはちょっと寂しいな・・。やっぱり柴崎さんの話とかぶってはいけないので・・。というわけなのでしょうか?
最終回のやっとメインで出てきた彩佳さんと、コトーと鳴海先生の絡み。この話はよかったです。

4位 「魂燃え」(NHK土曜ドラマ)
いきなり夫に先立たれしかも突然の愛人の登場という修羅場、しかしメロドラマっぽくなることなく熟年女性の自立をうまく描いていくという。高畑さんが抜群にうまい・・。遺産相続のこととか愛人との対決、問題山積みでも心が決まれば決然として前向きに進む・・。いいね・・・。

5位 「14才の母」(NTV)
主人公の妊娠から赤ちゃんの成長・・。このあたりに限ればとても盛り上げていい話になっていましたが、結局今後のこの若いお母さんの今後の子育ての大変さは、なんら実感のない私でも想像できてしまうわけで・・。不安がぼかされちょっといいように流れてしまった面はあるのかな・・。
美希の家族の十分なフォローがなければ美希の出産はうまくいかなかった・・。
若すぎる人の妊娠・・どうでしょう・・という問題提起のような話ではないのかな・・美希の出産への思いを十分に理解することはできなかった。

以下番外です・・・
「家族~妻の不在・夫の不在」(EX)
なんとなく僕生きのにおいがする設定ですが、竹野内君の子育てがいいなー。子役もうまいし・・。でもやっぱり石田ゆり子さんの奥さんの離婚理由がどうもわかりにくい・・。渡さん(晋ちゃん)の出番が少なくなってしまった。この人の絡みがもう少しあったらな・・。

「セーラー服と機関銃」(TBS)
結局暴力シーンの多さが嫌で後半部分はほとんど見ていないので・・番外に・。しかし長澤まさみ(星泉)のあのシーンの叫びだけでもう十分・・。彼女についての認識を新たにした・・。

「ウォーカーズ・迷子の大人たち」(NHK土曜ドラマ)
主人公よりは周りの人たちのエピソードがよかったかなー。四国の風景は癒される感じ。お遍路さんに対する地元の人が温かいです。こういう感じいいなーと思ったりします(でもお遍路さんは私には出来ないな・・)。

「笑える恋はしたくない」(TBS)
河本君が意外に健闘していたのがいいな。麻生祐未さんのママは別のドラマを思い出しますな・・?

「その5分前」(NHKオムニバスドラマ)
「明日への船出」だけ見逃していまして・・残念。中では「逃げろメロス」がよかったかな。子供たちがいいです。
あと「最後の翼」、雲をうまく使ったのはきれいでいいけど、麻由子ちゃんならもっとできそう。

「巧妙が辻」(NHK大河)
仲のいい夫婦はいい・・。でも一豊さんは実際にはもう少し自分で考えて行動したと思いますがねー・・・。すっかり旦那がだらしないという今風の夫婦に近づけてしまいました。武将がこんなことでいいのでしょうか?大河もなんだかなー。「風林火山」は期待しますが・・。

「役者魂」(CX)
うーん。やっぱり第2回の劇中劇「リチャード三世」での本能寺の振る舞いは私には違和感がありましてな・・。別にそうシェイクスピア大好きというわけでもないのですが。そういう話じゃないということはわかるのですがねー。受け入れ難かった。どうも藤田さんの老いが見えるのがちょっとつらい・・・。

「たったひとつの恋」(NTV)
挫折しました。やっぱり亀梨君は受け入れ難かった。せっかくの綾瀬さんなのにな・・・。
亀さん何でこう硬いのでしょうか??

CBCテレビ開局50周年記念スペシャルドラマ「命の奇跡」
子役(後藤果萌)はとてもいいです。やっぱり大人になってからのあやや・・うーん。どうしても比べてしまう・・。いい話なのに・・。

こんなところでしょうか・・。今期はいいドラマが多かったですね。
平成18年

 

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7月期ドラマベスト10

1.「結婚しない男」(KTV)

特別な事件がおきるわけではないのに、抜群の面白さ。偏屈なイケメン独身男を描き秀越。

うーんあるあるという親近感を鋭く書いている。まいったなー?まあもちろんちょっと(ん金田か)この男セレブな感じ、自分からは遠い部分もあるけど。まあ主人公がビンボーならこんな気楽な感じのドラマにならないか・・・。

阿倍ちゃんが抜群にいい。うまい役作り。とにかく笑わない、笑う時も引きつった笑い。

それを受ける夏川結衣さんが又いい感じなのですよ。あとはちゅらさん(国仲涼子さん)がいいな。塚本君、こういう部下が欲しい(第11回の話)・・・。無理か・・。

 

2.「新人間交差点」(NHK土曜ドラマ)

少々回数が少ないな。最後の息子との面会場面までの、サトエリが活躍する話がもう少したくさん有って、平行して由次の過去の振りがあるとよかったのでは。ともあれサトエリがこんなに健闘するとは思わなかった。

やっぱり仲代さんは凄いな。この話ミステリーっぽい感じもあり、仲代さんは安楽椅子探偵のよう。

 

3.「僕たちの戦争」(TBS単発)

SFをからめた戦争物ですが面白い話。間接的な反戦の訴えとも取れる交換された二人のカルチャーショックが面白い。森山未来君がうまい。

 

 4.「マイボス・マイヒーロー」 (NTV)

やくざ物+学園物・・・好みじゃないのですが、見てみたらコメディタッチだったので気にせず気楽に見られました。いささかチープながら学園生活の楽しさをうまく表現していた。結論はやっぱりという感じながら、まあこういう方向しかないでしょうと思います。

長瀬君がT&D以上に役にはまっていますね。手越君はうまく絡む。一人一人のキャラ付けがいいな。うまい。

 

 5.タイヨウのうた(TBS)

XPの前提がリアルさにかけるらしいということで、沢尻さんのクールな感じの好演にもかかわらず感情移入がしづらい。まあ主人公の、回りを気にし、前向きな悟りとも取れる終わりごろの感じは逆に切ない部分はあります。

 

番外

 

「ディロン運命の犬」(NHK土曜ドラマ)

そのー・・・71が最終回なので4月期には入れなかったのです。しまった・・??

ここでは美佐江(池内淳子さん)の言葉。「ありがとうも、ごめんなさいも、生きている内に言っておきたいし。聞いておきたい」を書いておきます。

 

「サプリ」(CX月9)

結局最後までこのカップルには感情移入できなかった。

微妙な気持ちのゆれ。美咲ちゃんにはやっぱりハードルが高いのか。健闘はしていたけど。

特に前半どう考えても瑛太君がいい感じなので、こちらのカップルがいいねということになってしまう。やっぱりお話にも無理があるのか?まあよくわかりませんが。

広告業界の仕事の流れが面白かった。仕事場での佐藤浩市さんはいい感じ。後は志田未来ちゃんかわいい。浅見れいなが切ない・・。ここらあたりはいい。

 

「レガッタ」(EX)

お話の設定はありきたり、ボートの練習場の風景はきれいなのだけど・・。もこみち君の雰囲気がなんとなく青春ドラマからは遠ざかっているような・・、微妙な硬さ。そして最後まで学生には見えなかった。なぜ?

やっぱりいいのは相武紗季ちゃんだけ。前半のもこみちと若槻のバカップルぶりも引いたな。こちらが似合っているといえばそれまでなのだが、そのままだと話になっていかないし・・・。試合の場面の省略といい、打ち切りが台本に響いたのかな。

 

 「人生はフルコース」(NHK土曜ドラマ)

村上シェフの波乱の人生。バイキング発祥の話とか、とても興味深く面白かったです。

ただ全体にお話が走っていまして、留学のエピソードもさらっと終わってしまった。

まあ最後のあの人がこの人という種明かしは面白いけど、関連する現在のエピソードにこだわりすぎたのかな。そのせいか肝心の村上シェフの話が短くなったのだろうか、やっぱり今と過去のお話を繋ぐには3回は短いのかな?

 

 「純情きらり」(NHK朝ドラ)

とにかく大映ドラマっぽい波乱万丈。そして主人公の目指す方向のゆれること、店にも出たり入ったり。しかも突然の不倫、そして病気・・・どうも暗い。

お話の不可解さにもかかわらず、あおいちゃんは上手だった。脇役も豪華なこと。何かもったいない。

 

 「下北サンデーズ」(EX)

やっぱり上戸彩ちゃんはうまいです。小劇場のことはどこまでリアルなのかはよくわかりませんが、いかにもさもありなんと言う感じ。面白い。小ネタは面白い部分も有るけどうざい感じもする・・・。

佐々木蔵之介が肝心なところでうまくお話の舵を切るのがうまい。そして山口紗弥加さんの濃いキャラが面白い。蔵之介さんとのバランスがいい。こうなると他のメンバーがちょっと地味に見えた・・・。最終回のドラマの世界がやたらとチープに書かれていて最後の展開は面白いけどちょっと強引かな?

 

「花嫁は厄年ッ!」(TBS)

篠原さんはうまくまとめてしまう。何か妙な話なのに?農家の女将なのに格調高さを持った岩下志麻さん・・。終わりごろにやっと岩下さんが必要な意味がわかりました。全面的に納得とはいかないけど・・。

 

 「誰よりもママを愛す」(TBS日曜劇場)

ここでも田村さんがうまくドラマの方向を持っていく。一豊さんの話は主婦が普段抱いている気持ちでは??そういう立場ではないのでよくわかりませんが・・、この人が語ると説得力ありかな。後は阿部サダヲのオカマぶり。うまいですわ。でも話の内容はもう忘れている・・・。

 

後はNHK名古屋製作「みちくさ」、「HEROスペシャル」、「メッセージ」が印象に残りました。

 

「HEROスペシャル」(CX)

木村君はちょっと老けましたかな。少し太りました。でもこの役は特にシリアスな部分がよく合っていて、彼らしさと微妙なマッチングをするのではないでしょうか。

堤さんはちょっと事務官にしては立派さぎるのですが、ストイックな中に、微妙なボケと、優柔不断さを見せるのが面白いです。

後はやっぱり中井貴一さんがいいなー。自白の場面は凄いなー。緊迫して。さすがスペシャルで出来がいいですね。最後の代議士秘書の絡みは余分かな。石橋蓮司さんはいい感じだけどちょっとなー、もう少し怖さがほしいけど、まあここはメインではないので。

全体ではうまく出来ています。木村君もはまってて、くささが少ないのがいいです。

 

 

「メッセージ」(MBS単発)

前半部分見ていないので、詳しくは書けないのだけど・・。CMという商業主義的な芸術手段。限られた中で精一杯の表現をするというCMディレクター杉山登志さんをうまく描いているのでは。評伝的なものとして興味深いです。藤木君が飄々とした杉山登志さんをうまくあらわしているのでは・・。現在の佐和さん(内山理名)のプロットがあまりうまく絡んでいないような。伝命さん(大人役)が藤竜也さんではちょっと貫禄がありすぎて青年期の平岡祐太君とはうまくつながらないな。

 

「みちくさ」(NHK名古屋)

NHK名古屋製作スペシャルドラマ。パシリ役のさえない中年男と、自殺サークルに巻き込まれそうになった女子大生との逃避行。ちょっとしたロードムービー。もめて、途中でもめて分かれてしまうが、結局二人とも警官に保護され知り合いの老人宅で一泊することになる。そこで二人は和解するのですが。まあちょっと浅いかもしれません。ラストシーンは悪くありませんが。いい台詞もあるんだけど。

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2006年度4月期ドラマベスト5

1.マチベン(NHK土曜ドラマ)
江角さんはこのちょっとストイックなキャラがうまく合っていました、そして基本テーマの話。どうして検事を辞めたのかとの話をつなげて最後にうまく持ってきて、竜雷太の厳しい演技を引き出す。うまく出来ています。
読みきりの各プロットも出来がいい。4話のジュリーと一徳さん。二人の屋上での語り合い。感慨深い。すっかり役者になってしまった二人。ジュリーはすっかりおじさんですね・・。一徳さんちょっと寂しく、しかし友人と本音を話せたおかげでどこか満足した感じ。
後は山本孝史君の意外にとぼけたキャラが面白かった。

2.ギャルサー(NTV)
藤木君のこの不思議なキャラが何とも言えずおかしい。しかもこのカウボーイに、最近はすっかりバカにされてしまった正論や常識ということを語らせ。先生のようにギャルたちに影響を与えると言う、不思議な教育ドラマ。
どこかギャルっぽくなく(しらけてなく、時として熱い)サキ。リーダーとしては意外にへたれた面もあるレミ。でも結構大人っぽいまとめをして引っ張っていくと言う。この設定が意外におじさんにも抵抗なく、受け入れられたのでしょうか?
土谷達の仕掛けた対決も結局は見せかけ?本気じゃない。ちょっと肩透かしの感じ。でも土谷はどうも達観したような感じ。ギャル達に熱かった昔の自分を見ると言うことなのか。
あとは古田新太のふざけた?インディアンが抜群・・。藤木君とのやり取りは面白かった」。

3.弁護士のくず(TBS)
原作とは、ちょっと離れた豊川さんの独自のキャラ作り。抜群にうまいです。
1話完結で見やすい作り。途中から村崎真彩ちゃんが出てきて(この子が上手なんだな)ストーリに関連のあるお話をちょっと入れる。うまい作りです。
豊川さんの毒舌と、反語的な物言いで薄く社会をえぐって見せると言う、原作に流れている精神を汲み取るわけです。話の出来不出来があるのですが、全体にはまとまっていい感じで見られたかな。
他の人も書かれていますが星野亜紀さんのわきまえた??服装。演技も意外に自然な流れでいいですね。
あとは武田君の面白キャラ。こんなタイプも出来るのですね。意外。
高島姉さんはなんか老けましたかねー。でも役柄には合っているのか、この人の出番は武田君との絡み以外は最終回だけで、もう少し出てもよかったかな。

4.父に奏でるメロディー(単発)(NHK名古屋)
NHK名古屋製作。倒産から従業員による奇跡の再建と言う、実話を元にしたドラマ。
小林薫さん、倒産企業を再建しようと苦悩する厳しい立場。気持ちが揺らぐ部分を渋くうまく演じています。
小林さんに絡む國村準さんさすがにうまい。クールな中にも暖かさ・・。
佐藤千亜妃さん。清新で一途な感じ。父のことを思い、そして音楽に没頭するという。上手です。
山本學さんの元チェリスト。暖かくていい感じです。
倒産→身の振り方で苦悩する・・。他人事とは思えません。従業員だけで会社を再建すると言うのはとても困難。実現させるのは凄いな・・。
シリアスな話の中で、娘の音楽とのかかわりをうまく絡めていいドラマになっています。

5.クロサギ(TBS)
山下君は始めて見ましたが、いい感じ。詐欺師にしては軽すぎるのではと言う話もありますが、いわゆる犯罪者の話は、重くならず、本当は与えてはいけないのですがいい感じにさせるように持っていく。ちょっとあざといような感じもしますが、お話としてだけ見ればいいのじゃないでしょうか。しかし最後の御木本との話は結局消化不良に終わってしまいました。竜頭蛇尾かな??
ここではやっぱり桂木の山崎努さんがとっても濃くてさすがフィクサーと言う感じ。
加藤浩次さん、もっと怖い感じでもよかったかな?堀北真希ちゃんは一筋な感じがいいです。まじめで・・。こういうキャラだと、まして検事を目指すのですから、犯罪者とはかかわらないほうがいい。こういう風に話が流れると当然恋愛模様は中途半端になってしまいます。


以下は番外

医龍(CX)
最初の魑魅魍魎としたキャラ設定の明真大学病院の医師たち。しかし手術シーンが多くなり、バチスタチームが形成されていくに連れて、設定も分かりやすくなって、まあリアルさがどこまであるのか分かりませんが、手術シーンなどそれなりに納得させられたような。
北村一樹、出番が少ないかな。前半での稲盛さんとのからみがもう少しあったらな。

プリマダム(NTV)
黒木さんやはり主婦はお似合い。地味な話なのに上手な古田君もバレエをやることにして盛り上げたのでしょうか。明菜さんは演技、微妙かな。
でも皆さんも書かれていますがあの最後はないよ。急激にドラマを見る気分が下がった。うまくドラマとして挨拶も盛り上げて欲しかった。さもなきゃタイトルロールが終了し、それぞれの解決と言うか回想場面が終わってから、現実に戻るとか・・・。といってももうしょうがないね。

てるてるあした(EX)

数回しか見てないので、順位はつけられない、残念。
黒川智花ちゃんはうまい。少女っぽい。そして優しくてしかし寂しげな役柄が似合う木村多江さん。凛とした草笛光子さん。すてきですねー。
穏やかな田舎町のとってもヒューマンなそして不思議な話。すべて通して見たい。DVDの発売が待ち遠しい・・。

春ドラマなかなか面白いものが多かったと思います。

秀作が多いな。もっとも見ない作品もたくさんあったのですが。(小早川など・・片瀬奈々のあのキャラはどうも・・ご遠慮したい・・)

 

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2006年1月期ドラマベスト5
1.白夜行(TBS)

賛否両論があるこのドラマ。個人的には、はまりました。思い返すとむなしいこの二人の道行。狂ってしまった人生のつじつまあわせは結局悪事を重ねることしかなかったのか、週刊誌で読んでしまうと何かおぞましい記事のように感じてしまう事件の数々、でもそれを意味のあるドラマとして見せられてしまうと何とも共感が強くなってしまう。
そういう意味ではとても不思議な感じ。まあうまく作ってあると言うことなのか?
子役の凄い演技。そして大人になってもうまく繋がっていく。
山田君は雪穂を思うちょっとへたれた面もある亮司をうまく演じ、綾瀬さんは表面の甘い感じの中に凛とした雰囲気。亮司の思いに答えるような、そして逆にリードするような複雑な雪穂像をうまく演じています。
武田鉄矢さん。最後まで二人にかかわるため警察まで辞めてしまう。二人の悪事に対しては常に正論で指摘する。二人の側から見るドラマとしては悪役として聞こえるようにつくる。そして時につぶやく歎異抄。うーん凄いな。ここまで出来るとはね。最終回の歩道橋での説得シーンも迫力があった。
学園物はあまり好きじゃなく、最近の金八シリーズは見てないので武田さんの演技がどうなのかは知りませんでしたが。昔の大河(徳川家康での秀吉役)とかの演技よりは数段うまくなっているような・・・。
篠塚の柏原崇さん。後半頻繁に出てきて笹垣の助手のような感じになります、そして雪穂との対峙。自首の説得シーは凄みがあった。この人の優男イメージを払拭するようなシーン。いいな。
そしてあの八千草さんの演技は凄い。殺される間際の二人へのきつい問いかけ。優しいおばあちゃんのイメージを覆すような存在感。抜群。
内容もさることながらうまい人たちが集まって印象深いドラマを作ると言うことかな。

2.神はサイコロを振らない(NTV)
不思議なありえない設定の中で、乗客の一人一人の事情を描き、それに絡む黛ヤス子さんの乗客のことを考えた様々な対応、それを小林聡美さんがなんともうまく演じている。
そして亜紀(ともさかりえ)と哲也(山本太郎)とこの3人の関係が何とも心地よく、うまく出来ています(本当はヤス子、10歳年をとっているのに、不思議に亜紀と哲也との3人のバランスが取れていると言う・・聡美さんが若いということなのか)
最後はやはり設定のパラドックスを覆すことはなかった。流れはわかりますが何か寂しいな。この感じ。あっさりとした終わり方。ここらがうまく出来ているのじゃないかな。

3.新撰組~土方最後の一日(NHK正月特別ドラマ)
久しぶりに、山本耕史の土方が見られた。片岡愛之助さん。吹越満さんと実力のある役者さんを得て、舞台劇のようにドラマは盛り上がる。単なる後日談だけでなく、独立した作品として魅せるなー・・。凄い。

4.きみの知らないところで世界は動く(NHK松山・単発)


すてきな青春ドラマを見たという感じです。主役3人の関係がうまく絡んでとても甘酸っぱい・・個人的には遠い昔の話。最後に大人の和哉とカヲルが再会し不思議な懐かしい感じで終わる・・。カヲルの病気のシーンが生々しく、不思議な青春の一途さを持ったある時期を見たような・・。少年と少女の子供から大人になる感じは微妙に違うのか・・・。
ちょっと考えさせられるようなドラマ・・。

5.風のハルカ(NHK朝ドラ)
久しぶりに納得の行く朝ドラ。何よりも村川さんがうまい。いかにも朝ドラの主人公と言う感じ。常に前向きで・・。
男どもは皆どうもしょうがないな。これは大森さんのつくりなのかなー。
でも黄川田君は、本当に最後までヘタレキャラをよく好演したと思う。黄川田君、最後は話の流れで出番少なく影が薄い感じ。ちょっと残念。
松岡君の猿丸が最後までかっこよく、本音を見せない感じで、ここらがちょっと納得いかないというか、お父さんやハルカにもうちょっとぶつかっていく感じがいいのじゃないのかな。
後は三浦理恵子の意外な村崎さんのキャラが面白いかな。
いっけいさんは相変らずのヘタレキャラですが、終わりごろは何とか報われそうな感じで・・やれやれ・・・。
真矢みきさんは結果的にはこの固さがうまく役に合ったのかな。ずっとキャラ的には変わらずでどうもお父さんとはよりを戻しそうにない感じ。個人的にはよりを戻してほしかったのですが、残念。
このドラマ、朝からいい気持ちにさせることで朝ドラとしてはうまく作っているのじゃないか・・。

まあ、あまり長くてもなんなので・・。ここらで。そろそろ春ドラの始まり。又見ていきましょう・・。

その他(この部分のみさるさる日記からのセルフコピペです)
(連続)
「けものみち」(EX)
白夜行と実は設定は似たような感じなのに、説得力がもうひとつ。やっぱり米倉さんは美しいけど怪しさは少ないなー。いっそ怖いキャラにしたほうがよかったのかな、でもそれじゃ共感されないしな。
平幹さんのフィクサーはやはり作りすぎ?原作の古さが思い起こされるような。
やっぱり佐藤浩一さんの小滝がいいな。最初はおとなしく、徐々に本性を現してくるという・・。原作とラストをなぜ変えたのか。民子がけものみちを歩くと言う気概が伝わりづらかった。残念。

 

「氷壁」(NHK土曜ドラマ)
久々のNHK土曜ドラマ。うーんK2登山まではいいのですが、ここでは何よりもK2トライの奥寺・北沢、そしてベースキャンプでサポートしているメンバー(石丸謙二郎ら)とのやり取り。ここらは迫力があった。
しかし裁判後はちょっとしょうがない不倫ドラマになってしまったのかな。美那子さんの心変わりがちょっと唐突で、山男がただ振り回されただけと言うことになってしまった。やっぱり玉木君は山男としてはイケメンすぎるのかな。頼りなく見えたのは残念。
石坂浩二さんは存在感あり。結局美那子さんが戻るのも不思議じゃない??

「時効警察」(EX)
決して嫌いじゃないのですが。だけどこういうコメディ、なんだかねー。知る人ぞ知るという感じの面白さと言うのは・・、まあ確かにそういう考えもあるけど。ここまで見せられると・・。ちょっと抵抗あり。
オダギリ君は秀越。久美子さんはキュート。ただ久美子さんの警察でのキャラは嫌でございます。わがままですみません・・。

「輪舞曲~ロンド」(TBS日曜劇場)
お金をかけましたがねー。つくりが焦点を結ばなかった。1シ-ン中に日本語・韓国語が飛び交ってもね・・それぞれ相手の国の言葉でもしゃべるし、複雑でわかりづらい。
チェ・ジウさんが終わりごろ徐々にいい感じになってきたのに残念。
シンさんは別の刑事物で出てほしいな。

「西遊記」(CX月9)
深津さんにしても慎吾君にしても決して嫌ではないのですが、やっぱり何か三蔵法師や、孫悟空とはちょっとかけ離れていると思いますね。ちょっとチープなセットを特撮やロケで補い、いい話に持っていき、それでいて凄く都合がいいというかしょうもない展開(死なない凛凛・・でも死ななくてよかった??)。
その中でも水川さんがいいな。この人と沙悟浄の内村さんだけは役に合っているのじゃないでしょうか。

(単発)
「いつか逢う街」(NHK福岡)

以前結構文句(この時代、スタンディングオベーションはない)書いたのですが、基本的には地方色を感じさせる気持ちのいいドラマ。書き忘れましたが藤吉久美子さんが懐かしい。こういう役はいい。似合っています。

「かあちゃんがきた」(NHK単発)

あらすじ)

山形県のスイカ農家にベトナム人の後妻がやってくるというお話。スイカ農家を営んでいる良昭は数年前に妻に先立たれた。いまは息子の良太と、祐次、祖父の喜一の4人暮らしの男所帯。斡旋業者の世話でベトナムから後妻をもらうことになる。それを聞いた子供たちはずっとふさぎこんでいる。
ベトナム人の後妻、リンさんがやって来た。喜一と良昭は歓迎するが、良太と祐次は会おうとはしない。ようやく席につき、リンさんは皆に手縫いのシャツをお土産として渡す。喜一と良昭はすぐに着てみようとするが、良太と祐次は着ようとしない。
リンさんとの暮らしが始まった。リンさんが作ったベトナム料理を良太と祐次は食べようとしない。しかし徐々に祐次はベトナム料理に慣れて食べるようになる。そんな祐次を良太は怒る。
リンさんはみかん作りに徐々に慣れていき、言葉が充分通じないが良昭とも仲良さそう。ある夜、良昭は亡妻の浴衣をリンに与える。リンさんは喜んで着るが、それを陰で見ていた良太は猛然と浴衣をリンから引き剥がす。リンは自室に引きこもり泣く。
ある日散歩に出る良太と祐次にリンは話をしようとついていくが、二人はいきなり走って逃げようとする。そして逃げるのに夢中の良太は謝って川に落ちてしまう。おってきたリンは驚いて川に入り良太を助ける・・。
数日が経ち良太と祐次はリンが贈ったシャツを着て登校する。畑に出ていた良昭とリンは微笑んでそれを見送る・・・。


脚本コンクール最優秀賞受賞作。山形の田園風景が何とも懐かしく、異国の地へ足を踏み入れたベトナム人花嫁のお話。リンさんと子供たちのふれあい。子供たちがいかにも子供らしくて。いい感じ。佳作です。ちょっと時間が短いかな。

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